桜見町の俯瞰とガーデンドーム
SAKURAMI 海と丘に囲まれた街、桜見町。中央に見えるのがガーデンドーム。

About 桜見町ってどんな街?

  • 物理法則は同じ

    重力も光の速さも、私たちの世界とまったく同じ。だからこそ、量子通信で信号を届け合うことができた。

  • 少しずつ違う社会と文化

    歴史の小さな分かれ道が積み重なって、社会のしくみや流行、技術の進み方が少しずつ違っている。たとえば、大人の多くは見た目の年齢を止める「すがたどめ」を受けているので、年を聞くときは「何年生まれ?」と聞くのがふつう。

  • 技術と自然が調和する街

    海と丘に囲まれた桜見町。緑の多い街並みに、ラボや光のインスタレーションが自然に溶け込んでいる。

Town Map 桜見町マップ

海と丘に囲まれた桜見町には、9つの地区があります。花音の作業場やいつものカフェ、家族の家まで、気になるスポットを地図で巡ってみてください。

SAKURAMI GUIDE MAP
桜見町の鳥瞰図。左手に湾と港、中央にガラスのガーデンドームと桜見駅、上の緑の丘に白い天文台、右手に運河と学園地区が広がる。

地図のピンか、スポット名を選ぶと説明が表示されます。← → キーで前後のスポットに移動できます。

  1. 緑青屋根の時計塔が立つ、赤煉瓦と白石の桜見駅

    SPOT 01 ② 駅前地区

    桜見駅 Sakurami Station

    1872年開業の旧終着駅

    1872年に、日之本で最初の鉄道の終着駅「桜見停車場」として開業した駅。今の駅舎は1914年に建てられた二代目で、赤煉瓦と白石の壁に緑青屋根の時計塔がそびえ、正面にはガラスの大庇がかかる。

    • ヒノテツ東海岸線と緑電(路面電車)が接続する交通の要。南口の駅前広場には緑電の1・2・4系統が発着する(3系統の丘線だけは北口から)。
    • 駅舎の2階は、鉄道と公開工房の歴史を展示する「はじまりの停車場館」。

    花音のひとこと: 桜見駅は1872年生まれ。時計塔の緑青、いい色してるでしょ。

  2. 夕焼けに染まるガラスのドームの中で、植物と光を見上げる花音

    SPOT 02 ① 中央地区

    ガーデンドーム Garden Dome

    公開ラボ(第一種・第1号)

    円形公園「まるの森」の中心にそびえる、街の公開ラボ。2002年の緑光博のパビリオンとして建てられた、直径120m・高さ48mのガラスのドーム。

    • 植物の葉脈に沿って光が流れる「葉脈ライティング」は、光合成センサーと CO₂ センサーに連動。明滅が呼吸のリズムになり、街が「呼吸」しているように見える。花音も学生時代に制御ソフトの開発に参加した。
    • 春分・夏至・秋分・冬至の年4回、レイアウトが変わる。夕焼けの時間は特別。
    • 開館 9:00〜21:00、入場無料。

    花音のひとこと: 夕焼けとガーデンドーム。エモ、最大値だよ。

  3. 中央で緑に光るクロスワールド・コミュニケーター本体と、ホロテーブルや開発デスクが並ぶ桜木丘ラボ

    SPOT 03 ⑥ 桜木丘

    桜木丘ラボ Sakuragi-oka Lab

    花音の作業場所

    丘の上にある花音の作業場。旧・桜木丘電波観測所の付属棟を町から借りて改装した。

    • 中央にはクロスワールド・コミュニケーターの本体。ホロテーブル、工作ゾーン、開発デスク、KB-001 の試作機ギャラリーが並ぶ。
    • 大きなガラスの窓壁から、丘と桜見町の街明かり、湾が見える。
    • 予約制の公開ラボで、第1・第3土曜の午後に公開。隣に残る直径12mのパラボラアンテナは、花音いわく「先輩」。

    花音のひとこと: ここが桜木丘ラボ。窓から丘が見えるの、最高じゃん。

  4. 緑の丘をのぼる赤とクリームのケーブルカーと、頂上の白いドームの天文台

    SPOT 04 ⑥ 桜木丘

    桜木丘天文台 Sakuragi-oka Observatory

    公開天文台

    標高118mの桜木丘の頂上に建つ、白いドームの公開天文台。もとは気象観測所だった。

    • 金曜の夜は一般観望会。
    • 冬は晴天が多く空気が澄むので、夜景と星がきれい。

    花音のひとこと: 金曜の夜は天文台の観望会。星座の答え合わせ、しに行こ。

  5. 緑の丘をのぼる赤とクリームのケーブルカーと、頂上の白いドームの天文台

    SPOT 05 ⑥ 桜木丘

    丘ノ上ケーブル Okanoue Cable

    丘をのぼるケーブルカー

    麓駅(まるの森北)から楓坂駅を経て、頂上駅(天文台前)までを約4分で結ぶケーブルカー。赤とクリームの2両。

    • 1968年開業。片道150円。

    花音のひとこと: ケーブルカーで丘の上まで約4分。KB-001は浮遊レーンで並走してくるよ。

  6. 楓の並木に囲まれた、白い板張りの壁に黒瓦の2階建ての家

    SPOT 06 ⑦ 楓坂

    トンプソン家 Thompson House

    花音の家

    楓並木と石段の坂道が続く楓坂の中腹にある、花音の家。和と北アメリア風が混ざった、白い板張りの壁に黒瓦の2階建て。

    • リビングの壁一面がホワイトボード「ブレスト・ボード」。ガレージを改造した家庭工房もある。
    • 家訓は「まず作る。そして根拠を示す。」
    • 坂を半分ほど上ると、家々の屋根越しに湾と汐見島が見えてくる。リビングの大きな窓からも湾が見える。

    花音のひとこと: ここが我が家。ブレスト・ボードの議題、今日も増えてる……。

  7. 星座のラテアートをスマートフォンで撮影する花音

    SPOT 07 ③ 灯町

    星図珈琲 Seizu Coffee

    花音のお気に入り

    駅の北口側、灯町の路地を一本入った奥にある、カウンター6席とテーブル2卓だけの小さなカフェ。

    • ラテアートが毎回違っていて、星座が描かれることも多い。マスターは元プラネタリウム解説員。
    • 天井一面に、マスターが手描きした星図。扉の上の、星の形をした小さな看板ランプが目印。
    • 花音の定番はカフェラテ+カヌレ。

    花音のひとこと: 路地裏のカフェはね、ラテアートが毎回違うんだ。今日は星座かな。

  8. 窓の外にガーデンドームが見えるカフェの席で手を振る花音

    SPOT 08 ② 駅前地区

    Café Platform 1872 Station Cafe

    いつもの待ち合わせ場所

    桜見駅の南口すぐにあるカフェ。店名は駅の開業年から。

    • 旧駅の待合室を模した内装に、古いレールを再利用したカウンター。
    • テーブル席の窓からガーデンドームが見える。花音の定位置は窓際の2番テーブル。
    • 友達との待ち合わせは、だいたいここ。

    花音のひとこと: 駅近カフェは、いつもの待ち合わせ場所。ドームが見える席、ナイスチョイス!

  9. 夕暮れの石畳の路地に建つ、ショーウィンドウにたくさんの時計が並ぶ時計店

    SPOT 09 ③ 灯町

    小野寺時計店 Onodera Watch Shop

    機械いじりの原点

    灯町の路地にある、創業1931年の時計修理店。花音の母方の祖父母の店。

    • 店の奥の作業台が、幼い花音の最初の「ラボ」だった。

    花音のひとこと: おじいちゃんの時計店。奥の作業台が、私の最初のラボなんだ。

  10. 赤煉瓦の倉庫と大観覧車が並ぶ汐見港

    SPOT 10 ④ 汐見港地区

    赤レンガ工房棟 Red Brick Workshops

    港の公開ラボ

    汐見港の赤煉瓦倉庫を改装した建物。公開ラボやマーケットが入っている。

    • 汐見港には、フェリーターミナルと汐見島への連絡船の発着所もある。

    花音のひとこと: 赤レンガ工房棟。パパの会社のオフィスも、ここの3号館にあるんだよ。

  11. 赤煉瓦の倉庫と大観覧車が並ぶ汐見港

    SPOT 11 ④ 汐見港地区

    ソラノワ Soranowa

    港の大観覧車

    汐見港に立つ、直径100mの大観覧車。2011年に完成した。

    • 夜は時計ではなく、潮位と風速をイルミネーションで表示する。

    花音のひとこと: ソラノワのイルミ、夜は潮の高さと風の強さを表示してるの。粋じゃん?

  12. 夜の海に光のビームを放つ、小島の白い灯台

    SPOT 12 ⑨ 汐見島

    汐見島灯台 Shiomijima Lighthouse

    湾口の白い灯台

    湾口に浮かぶ小島・汐見島に立つ白い灯台。1876年に点灯した。

    • 汐見港から連絡船で15分。
    • 夜はビームが湾を横切る。

    花音のひとこと: 夜、灯台のビームが湾を横切るのを見るのが好き。

  13. 赤煉瓦の旧実習工場と新しい校舎が並ぶ高専のキャンパス

    SPOT 13 ⑧ 学園地区

    桜見高専 Sakurami Kosen

    花音の母校

    町の東、鐘ヶ丘のふもとの学園地区にある高専。赤煉瓦の旧実習工場と新校舎が並ぶ。

    • ガラス張りの「ひらき工作棟」は、通りから学生の作業が見える。
    • 学園地区の「ひらき通り」には公開ラボがずらりと並び、観光名所になっている。

    花音のひとこと: 桜見高専は私の母校。ひらき工作棟は、通りから作業が丸見えなんだよ。

Three Doors 三つの扉

二つの世界の歴史を突き合わせた花音は、差を生んだ分かれ道を「三つの扉」と名づけました。

  1. 第一の扉

    1888年

    ひらき工房

    女性電信技師・伊吹 灯が、製作の現場を通りに向けて開け放った「ひらき工房」を桜見町に創設。公開ラボ文化の源流になった。

  2. 第二の扉

    1925年

    公開工房条例

    坂東大震災からの復興で工房群が大活躍したことから、「技術は街にひらかれるべき」という考えが町の条例になった。

  3. 第三の扉

    1972年

    緑電化の決断

    路面電車の廃止が全国で進むなか、桜見町は廃止せずに芝生軌道の「緑電」へ作り替えた。技術と自然を両立させる街づくりの象徴。

Words こっちとそっちの言葉

地名や元号も、似ているけれど少しずつ違います。花音は自分たちの世界を「こっち」、私たちの世界を「そっち」と呼んでいます。

  • そっち 日本 は、花音の世界では こっち 日之本国 ( ひのもとこく )
  • そっち 桜木町 は、花音の世界では こっち 桜見町 ( さくらみちょう ) 花音の暮らす町
  • そっち 横浜 は、花音の世界では こっち 浜ノ宮市 ( はまのみやし ) 桜見町の東隣の大都市
  • そっち 新橋 は、花音の世界では こっち 汐橋 ( しおはし )
  • そっち 明治 は、花音の世界では こっち 明晴 元号
  • そっち JR(国鉄) は、花音の世界では こっち ヒノテツ 日之本旅客鉄道
  • そっち アメリカ合衆国 は、花音の世界では こっち アメリア合衆国
  • そっち シアトル は、花音の世界では こっち シリトル マイケルの出身地
  • そっち 文化の日 は、花音の世界では こっち 文化と技術の日

Open Lab Culture 公開ラボ文化

町のスローガン 「作りかけでも、見せていこう。」

桜見町には「公開ラボ文化」があります。研究や開発の現場が街にひらかれていて、誰でも気軽に立ち寄って、実験の様子を眺めたり、つくり手と話したりできます。

技術は特別な場所に閉じこもったものではなく、公園や植物と同じように、暮らしのすぐそばにあるもの。街の真ん中にあるガーデンドームも、そんな公開ラボのひとつです。

ひらき札

登録された公開ラボの入口に掲げられる、若葉色の琺瑯(ほうろう)製の札。葉と歯車を組み合わせた紋章が目印です。子どもたちは「ひらきスタンプ帳」を持ってラボを巡ります。

ひらきの作法(五か条)

  1. 作りかけでも見せる
  2. 質問は宝
  3. 失敗ログは共有財産
  4. 危険線(黄色の床ライン)は越えない
  5. 見学者は「すごい」より「なんで?」を

Town Data 桜見町データ

正式名称
自治港町 桜見町(神那川県)
人口
412,350人(2026年9月1日現在)
面積
68.4 km²
地勢
南西に桜見湾、北に桜木丘(標高118m)、東に鐘ヶ丘(標高74m)。中央を桜見川が流れる
町の花 / 木 / 鳥
山桜 / 楠(くすのき) / ユリカモメ
町の色
ひらき緑(若葉色)
名物
桜見カヌレ、汐見ナポリタン、桜あんぱん、ドームはちみつ
主要産業
港湾物流、公開ラボ観光、ロボティクス・量子系スタートアップ、植物光学、カフェ・製菓
姉妹・友好都市
シリトル(アメリア合衆国)、ボルデア(ガリア共和国)
登録公開ラボ数
1,284か所(2026年)

Events 年中行事

桜見町の年中行事
時期 行事
1月4日 ひらき初め ラボの仕事始めを一斉公開
3月下旬〜4月 千年桜まつり
4月第2日曜 ひらき祭 全ラボ一斉公開。町最大の祭り
6月 汐霞の夜 霧の中のドームライトアップ
7月第3土曜 汐灯祭(しおあかりまつり) 港の灯籠流しと花火
9月 秋分 呼吸の夜 ガーデンドーム秋レイアウト初日
11月3日 文化と技術の日・ひらき大市 手作りの機械や部品の市 この日は花音の誕生日!
12月 冬至 灯の森 ガーデンドーム冬レイアウト